怠け者サラリーマン投資日記

30代サラリーマンである筆者が、資産運用(株、債券、不動産など)や不労所得について語るブログです。

長期投資を推奨する理由(その2:Brexitで強制退場)

第2回目です。

前回の記事で、2014年10月の黒田バズーカ砲第第二弾を機に、ビギナーズラックを手にした筆者は、調子に乗ってドル円ロングを拡大していった事を書きました。

今回は、続きを書いていきたいと思います。 

namakemono-invest.hatenablog.com

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 2015年後半から徐々に円高ムードに

2015年8月にドル円が125円を記録するまでは一本調子で円安が継続しており、筆者のポジション(ドル円ロング)も利益確定と新規ポジションを繰り返しながら利益を拡大させていきました。

しかし、黒田総裁が円安をけん制する発言をした事を機に、円安トレンドの潮目も変わっていきました。

なにせ、これまで110円から125円までの約15円の円安が継続したわけですから、天井が意識されるのも当然の流れでした。

ところがどっこい、筆者のポジションはというと、ドル円ロング拡大に一直線。

どの程度のポジションを抱えていたかというと、2015年8月にドル円が125円を記録した後、翌年2月には110円まで円高が進行するまでの間ナンピン買いを実施していき、気づけば30枚ロング(30万米ドルロング)まで積みあがっていました。

これは、ドル円が1円、円高になるだけで、30万円分の含み損を抱えてしまうポジションということになります。

当時の筆者の給与年収(額面)は約600万でしたので、ドル円の変動から生じる損益が、筆者の1日分の労働を軽く超える感じでした。

資金力が大きな投資家であれば、このくらいのポジションを平気で持っちゃう人もいるのかもしれませんが、当時の筆者の器は悠に超えた水準でした。

そのため、日中はサラリーマン業に集中しなければなりませんが、ランチ時や終業後に為替チェックすることはもちろん、気になりすぎて夜中に目が覚め、スマホで為替を確認してしまう、といった日々が続きました。

今振り返ると、かなり異常な精神状態だったなと改めて思います。

今でも投資家レベルは未熟ですが、当時はさらに弱小投資家でしたので、損切りする勇気すら無いまま、ただひたすらロングを持ち続けて、含み損の拡大に耐える事しかできませんでした。。

そうこうしている間に、レバレッジ倍率も上昇してきて、追加で証拠金を入金しないと、ナンピン買いができない状況に陥りました。

なので、ここから先はひたすらレバレッジ倍率が25倍以下に留まってくれるのを祈るだけ、という神頼み状態です。

しかし、猛者たちがしのぎを削る為替市場で、弱小投資家の祈りなど届くことはありませんでした。

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Brexit決定でドル円が100円割れ

Brexitが決まった瞬間を覚えていらっしゃいますでしょうか。

私は鮮明に覚えています。日本時間の2016年6月30日の午前中、筆者の職場が金融機関であることもあり、その日は職場全員が開票速報の一進一退を、固唾を飲んで見守っていました。

そして、EU離脱派が票を伸ばす度に円高が進行していき、100円台前半まで来ていました。

そして、とうとう離脱が決定的なものになると、強烈なリスクオフからの円高が巻き起こり、ついに100円を割ってしまいました。

ランチの時間になると、筆者はすぐさまスマホを手にトイレに駆け込み、FXを確認しました。当時の円高が強烈すぎて、本能的に損失を計算する行為を拒否していました。

一度深呼吸した後に、スマホの画面を見ると、含み損がかなり拡大していました。同時に、追証のアイコンが点灯している事にも気づき、その横には、その日中に証拠金を入金しないとポジションが強制決済される旨のメッセージが表示されています。

人生で初めて、退場予告を受けた瞬間でした。

当時、銀行口座にそれなりの現金はありましたが、それはあくまでも日常生活するための資金で、投資用ではありませんでした。

追証をするかどうか、めちゃくちゃ悩みましたが、結局のところ退場する決断をしました。

FXに充てる現金が無いことも当然ありますが、それ以上に、今後も相場に一喜一憂しながら人生を送っていく事に対して、ひどく嫌悪感が出てきていたのが退場を決意した正直な理由です。

これ以上、真夜中に目覚めてスマホをチェックする日々は送りたくありませんでした。精神的にかなり疲弊していました。

これをもって、筆者のFX取引は幕を閉じたのです。

その年の損失額は700万円でした。

To be continued...

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