怠け者サラリーマン投資日記

30代サラリーマンである筆者が、資産運用(株、債券、不動産など)や不労所得について語るブログです。

長期投資を推奨する理由(その1:デビューはFX)

以前の記事で、短期投資より長期投資のほうが、資産形成できる可能性が高く、時間にも縛られないので、人生の3大自由(経済的・時間的・地理的自由)をゲットするチャンスが広がる、という事を書きました。 

namakemono-invest.hatenablog.com

 

しかし、筆者自身も始めからこのような考えを持ち合わせていたわけではなく、大きな失敗があったからこそ、長期投資の偉大さに気づきました。

既にタイトルに書いていますが、その失敗とは外国為替証拠金取引(いわゆる、FX取引)で、大損してしまった事なのです。

ここからは、何回かに分けて、FX取引で大失敗するまでの経緯と、その失敗から学んだ教訓をいかして、長期投資の道を選んだ理由について記事にしていきます。

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FXを始めた時期・動機

FXを始めたのは2013年です。

安倍政権が誕生し、同政権が掲げる経済政策(通称、アベノミクス)により、世の中が円安・株高で浮かれていた頃です。

参考までに、アベノミクスについて、Wikipediaの説明を引用しておきます。

アベノミクスは、第1次安倍内閣における経済政策の総称として命名されたが、その後の第2次安倍内閣の経済政策とは基本的なスタンスが異なっていた。当初の「アベノミクス」は、財政支出を削減し公共投資を縮小させ、規制緩和によって成長力が高まることを狙った「小泉構造改革」路線の継承を意味するものであった。この言葉は、第1次安倍内閣当時の自由民主党幹事長・中川秀直による造語であり、メディアに売り込んでいたともされる。

アベノミクス - Wikipedia

FX取引を始めた動機も単純でした。

当時は、世の中の投資家がアベノミクス効果を享受している最中でしたが、普通の会社員(社会人3年目)であった筆者の懐事情は大して変わりませんでした。

そんな現実に対する失望感もあって、投資家の世界に踏み込むべく、たまたま選んだのがFXという感じです。

なぜFXだったのか、という問いに対する真面目な答えはありません。かなり動機不純ですが、強いて言えば、アベノミクス以前から無駄にFXの口座自体は持っていて、FXであれば手っ取り早く始めることができたからです。(今思うと、かなりいい加減な判断。。)

いずれにせよ上記のような経緯で、一応はFX投資家としてデビューする事になりました。

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 当初は、分からないことだらけ

 投資家デビューと気取ったところで、当初はFX取引の基本的な知識すら持ち合わせていませんでした。

当時を振り返って、筆者が理解していなかった事は、およそ次のようなものです。

  • 円を売ってドルを買う場合、ドル円を買えば良いのか、もしくは売れば良いのか分からなかった
  • 数量の定義がよく分かっていなかった(一部通貨ペアを除いて、ほとんどの通貨ペアは1単位で1万通貨である事を知らなかった)
  • そもそもFX取引がどういった取引か理解していなかった(爆)開始当初は、FX口座に入金した日本円を売って、ドルを買っていると真面目に思っていた。(実際は、入金した日本円はあくまで証拠金として保護され、空売り的に円を売ってドルを買うという取引が実行されており、その含み損益部分が自分に跳ね返ってくるという取引だが、その事はかなり後になって知りました←)

分からない事はその都度調べるといった感じでしたので、最初は投資するというよりも、知識を付けるといった側面の方が大きかったような気がします。

徐々に基本的な知識がついてくると、ドル円を小さくロングして、細かく利確や損切を繰り返していました。

ポジションも小さく、且つ細かく利益確定もしていたので、その年の最終損益は若干のプラスで終え、投資家としては良いスタートが切れました。

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黒田バズーカ第2弾を機に利益急増

相場に大きな転機が訪れたのは2014年10月31日です。黒田日銀総裁により、追加金融緩和が発表された日です。いわゆる、黒田バズーカ第2弾です。

 黒田バズーカについては、下記をご参照ください。

黒田バズーカとは、2013年4月以降、黒田総裁率いる日銀が、デフレ脱却や景気刺激のため、3回にわたって実施した金融緩和策のことです。爆発的な円安・株高をもたらしたため「バズーカ」と称されました。具体的には、2013年4月の第一弾は「量的・質的金融緩和」、第二弾は2014年10月の「量的・質的金融緩和の拡大」、第三弾は2016年1月の「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」です。

https://job.career-tasu.jp/finance/columns/pro002/007/

 この黒田バズーカ第2弾では、国債の買い入れ額を年間80兆円に拡大することに加え、ETFやREITの購入額を3倍にする、という内容のものでした。

さらに、その前日には米国のFOMCで量的緩和の終了が決定されていました。

これにより、米国は金融引き締めに動く一方で、日本は緩和を拡大する事に。両国の金融政策の方向が真逆に向かっている事が鮮明になり、一気に円安ドル高が進行し、2015年8月にドル円が125円を記録するまで、ほとんど一本調子でドル円は上昇しました。

翻って筆者のポジションはと言うと、黒田バズーカ砲が放たれる前から、ドル円ロングの一本でしたので、この年の最終損益は大幅な黒字を記録する事ができました。大体、400万円くらい勝ちました。

同時に、このビギナーズラックで完全に調子に乗ってしまった筆者は、その後、ドル円ロングのポジションを拡大していく事になりました。

勘の鋭い読者の方であれば、この話のオチが見えてきているかと思いますが、ここからが、投資人生の転落に向けた始まりになるのでした。いわば、終わりの始まりです。

To be continued...

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