【筆者の読み】米国ハリケーンと欧州金融政策の一巡後、投資マネーは日本に向かうか?
現在のマーケットの関心事は、米国の大型ハリケーンと、欧州での金融緩和策からの出口です。
これを裏付けるかのように、米ドルは一貫して売られている一方で、その受け皿としてユーロが買われています(いわゆる、ユーロドル買い)。
しかし、過去の歴史が証明している通り、どんなイベントにも賞味期限は付き物。早晩、このトレードにも見直しが迫られて、利益確定に伴う反対売買(ユーロ売り米ドル買い)により、居心地の良い落ち着きどころを探る展開になると考えます。
そうなると次の関心事は世界の投資マネーは次にどこへ向かうのか?ということになろうかと思います。
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筆者の読み
ここからは筆者の読みです。
ずばり日本株にマネーが向かう可能性も排除できないと思っています。
最近、海外投資家が日本株に対してアグレッシブになっているのを感じます。
とは言え、北朝鮮問題もまだ続いているので、いつ何時リスクオフに傾くかは不透明ですが。
以下、ブルームバーグ記事引用。
大きな収益機会があり、適切で最高の人材を確保し訓練することは私たちの責任
日本での運用残高1兆円という目標は「アンビシャスなことではない。これまでが小さすぎた」と話す
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今後の相場を読む上での大切なこと
今後の相場を見通す際に大切なことは、世界には投資しなければならないマネーがあるという事だと思います。
ヘッジファンドを例にとると、ヘッジファンドの裏側には顧客として投資家が存在しており、ヘッジファンドは顧客から高額な手数料を貰っています。この手数料は、ヘッジファンドが顧客の代わりに投資を実行する対価に相当します。
よって、ヘッジファンドは顧客のニーズに応えるべく、パフォーマンスが出る資産に投資しなければなりません。
なので、北朝鮮ミサイル問題や大型ハリケーンで、一時的に資産を売却して現金化する事で顧客資産を防衛する場面もありますが、そのまま現金で持ち続けることはできません。
なぜならば、顧客から手数料をもらっている以上、ヘッジファンドはパフォーマンスを上げることが求められているからです。現金を持ち続けるのはド素人でもできます。そんなんでは、ヘッジファンドの存在意義が疑われてしまいます。
従って、現時点では、ハリケーンの影響で米ドルが売られて、その受け皿として、金融緩和からの出口観測が高まっているユーロが買われていますが、これも賞味期限が過ぎれば、次の材料を探す必要があります。利益確定して、現金で持っておくのは許されないので。
長期積立投資の基本は、数十年単位でのファンダメンタルを捕えることが肝ですが、一方で、このような投資マネーの動きを把握する事も重要だと思います。
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