【金 年初来高値】有事の金買い加速。一方で、有事の円買いの勢いは限定的
北朝鮮による核実験が衝撃を与えています。
これを受けて、リスクオフの流れが強まっており、ニューヨーク金価格は1オンス当たり1,340ドル台と年初来高値を記録しています。
北朝鮮が最大級の核実験を強行。更に、ミサイル発射準備観測も浮上
日本時間の9月3日(日曜日)に、北朝鮮が最大級の核実験を強行したとの一報が入りました。
おかげで、小室さんと眞子様との婚約内定というおめでたいニュースの存在感が小さくなってしまいました。
下記、核実験に関する日経の記事をリツイートしています。
北朝鮮、最大の核実験 ICBM用水爆と発表 制止無視、6回目強行:日本経済新聞 https://t.co/1J0ou0bYoE
— 怠け者投資家@ブロガー (@Lazy_Investor_) 2017年9月4日
そして、本日4日の日本時間の午後、韓国国防省により、北朝鮮がミサイル発射を検討しているとのニュースが飛び込んできました。
北朝鮮、弾道ミサイル追加発射の可能性も=韓国国防省 https://t.co/mJGiw4ZiEN
— 怠け者投資家@ブロガー (@Lazy_Investor_) 2017年9月4日
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市場はリスクオフ相場一色に。金価格は年初来高値を記録する一方で、ドル円は小幅下落にとどまる
核実験の報道を受けて、市場はリスクオフに傾いています。
ニューヨーク金価格は、一時、1オンス当たり1,340ドル台と年初来高値を記録。一方で、ドル円は109円台半ばまで下落しましたが、その後は底堅く推移しています。
金価格の上昇幅と比較すると、ドル円の下落率は限定的な状況となっています。したがって、円で決済される国内金価格を見ても、上昇している格好になっています。
これまでは、北朝鮮問題や欧州でのテロ事件などで「有事」が起きた際には、ニューヨーク金価格は上昇していましたが、これと同じくらい、ドル円が下落していたために、筆者のような日本人の金投資家にとっては、円換算の金価格はそれほど変わらない、というのがこれまでの動きでした。
しかし、8月末の北朝鮮ミサイルの日本上空通過を通じて、ドル円の下落幅が小幅にとどまっています。今回の核実験においても、同じような現象(金価格上昇、ドル円小幅下落)が起きています。
有事の「円」より有事の「金」、北朝鮮ミサイルが示す-チャート https://t.co/G5cPggE8Q9 @bloombergjapanさんから
— 怠け者投資家@ブロガー (@Lazy_Investor_) 2017年8月31日
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今後の金相場と為替相場の見通し
北朝鮮問題がきな臭くなってきたところで、今後の見通しについてアップデートしていきたいと思います。
筆者もチェックしている豊島氏によると、遂に、海外ヘッジファンドの間でも北朝鮮リスクに絡む有事での「円買い」に異を唱える声が聞こえてきたとの事です。
https://t.co/47yZttvWXP
— 豊島逸夫 (@jefftoshima) 2017年9月4日
日経電子版マーケット面コラム「豊島逸夫の金のつぶやき」更新。
遂に市場には北朝鮮有事で当事国通貨「円」を売るヘッジファンドも出始めた。
有事の円買いと円売りが交錯。やや円高が優る展開だが、通貨投機筋のミカタも
割れ始めた。
因みに、当ブログの過去記事で参照している同氏ツイートによると、ミサイルが日本に着弾で、ヘッジファンド勢は総じてドル円が100円割れになる方向に賭けている、と書いています。
今回の同氏ツイートによると、海外勢もようやく有事の円買いに対して疑問を持ち始めてきたという事が示されています。
そうなると、今後の北朝鮮問題の進展に伴い、今までのような円高ではなく、円安が進行する場面も見られるかもしれません。金は上昇するでしょうから、円安の場合は、円換算の金価格は更に上昇する事になります。
今後の金相場とドル円相場に注目していきましょう。