なぜインド人はゴールドが好きなのか
いきなりですが、あなたは2016年時点で中国の人口が何人か、お分かりでしょうか。
正解は13.8億人です。
それでは、インドの人口はどうでしょうか。
正解は13.2億人です。
この数字を見てあなたはどう思いましたでしょうか。
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筆者自身は、インドの人口が予想以上に多くて驚きました。人口世界一の中国に対してかなり肉薄した展開となっています。いや、ほぼ誤差と言っていいレベルですよね。
更に、驚きのデータがあります。
女性一人当たりの出生率は、中国が1.6人でインドが2.4人だそうです。
つまり、近い将来、人口で見た時にインドが中国を追い抜く可能性がかなり高そうだという事です。
個人的な推測ですが、この人口にカウントされていないインド人もざらに存在するんじゃないかと。要するに、本当の人口は中国を上回っている可能性だって十分にありそうだという事です。
そういう事で、今後の相場観を先取りするため、インド人の投資志向について書いていきたいと思います。
インド人は金が大好き
AERAで面白記事を見つけましたので、引用します。
インドの国民の6割は農民で、地域の祭りなども多い。だからインド人は毎月のように金を買う。もちろんどんなジュエリーが欲しいかを決めるのは女性たちで、男は言われるがまま、ハイハイと従うだけ(笑)
なぜインド人は熱心に金を買うのか? そこにある歴史の教訓とは (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)
AERAの記事によると、インド人にとって伝統的な資産防衛策は金だと言っています。
そして、その理由を問われると、このように答えています。
インドでは何千年という歴史の中で常に、外から異民族が侵入し、王様も代わってきました。為政者が代われば貨幣の価値もゼロになる。昨年は高額紙幣が突然廃止されました。凄まじいインフレも何度も経験した。でもどんなに政治情勢が変わろうと、金の価値が失われることはない。その教訓はインド人の身に染みついているのです。
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インドは陸続きで、しかも国土が広いから、様々な変化の歴史があるという事でしょうか。その都度、紙幣の価値が頻繁に変動してきたという歴史があるから、資産防衛する際に自国通貨では全然ダメだったので、金の購入により資産を守ったという事のようです。
中国人は不動産が好きだと言われていますが、その理由も基本的にはインド人と同じで、自分たちの資産を守るためが最大の理由のようです。
島国の日本で生きてるとなかなか理解できないところなのでしょうが、国同士が大陸で繋がっているという事は、ヒトやモノが自由に往来できるという事だから、メリットもある反面、襲撃や侵入なども受けやすく、世の中のルールが一変する事態も頻発するから、自国通貨など初めから信用していない、といった感じでしょうか。
ここでお伝えしたかったことは、近いうちに人口で世界一になるインド人は金に対して大きな価値を感じている、という事です。
これが、日本のような人口約1億人の小国の話であれば、無視しても良いと思いますが、さすがに13億人ともなると金価格に対する一定の影響力は持ちうると思います。
翻って、国内の金価格は1グラム当たり4,500円程度のレンジ相場となっておりますが、ここから上値抜ける可能性は十分にあり得ると思います。
これを機に、皆さんのポートフォリオに金を検討してみては如何でしょうか。
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