【安田善次郎】凡人が貯蓄に励むべき理由は、個人的・社会的に有利な状況を形成するため
安田善次郎という人物をご存知でしょうか。
筆者が最近読んだ本で、安田善次郎の貯蓄方法があります。
その中で、貯蓄に励むべき理由に関する同氏の意見が述べられていたので、記事にしたいと思います。
同氏は勤倹貯蓄を実行する意義について、このように述べています。
個人的または社会的に優越となる、生存の基礎を確定する事だと。
スポンサーリンク
安田善次郎とは?
安田善次郎は、富山県の下級武士生まれの実業家で、後の安田財閥を築いた人物です。
安田財閥に入る企業として、安田銀行(後の富士銀行。現在のみずほフィナンシャルグループ)や、損保ジャパン、明治安田生命保険、東京建物など、現在の日本を代表するような企業を設立しています。
また、私財の寄付にも積極的で、東京大学の安田講堂、日比谷公会堂などの建造費用は、同氏からの寄付によるものです。
スポンサーリンク
勤倹貯蓄の目的は「有利な状況で世の中を生きるため」
同氏は、著書でこのように述べています。
貯蓄の必要性の根本はなんであるかといえば、それはすなわち、
「個人的または社会的に優越となる、生存の基礎を確定すること」
である。
貯蓄こそは、より優越な生存生活を確立し、職務を完成させるための土台であり、基礎であり、根底なのである。
言い換えるならば、貯蓄はこの激烈な生存競争の中において、敗北者となり、失脚者となり、落伍者となることがないための武器であり、防備であり、兵糧であり、弾薬なのだ。
(出所:金の世の中 安田善次郎)
つまり、貯蓄をする事で、個人的・社会的に有利な状況を形成する事ができ、世の中の激しい競争において、打ち負けないようにするための手段だということです。
いくら才能や知恵があっても、最終的にカネ(資本)が無ければ、立派な事業アイディアでも具体化することなく、成功することは無いということも書かれています。
事業でなく、筆者のような会社員(公務員含む)にとっても貯蓄が必要である理由について、このように述べています。
役人や会社員でも、月々の収入によって、月々の生活が困らない程度に保障されているというだけではよくない。
(中略)
役人や会社員は、たとえ自分には何の落ち度もなかったとしても、構造改革が行われる、リストラに遭う、会社が倒産する、経費削減が行われるなどによって、職を失ったり、給料が少なくなったりする可能性も十分にある。
(出所:金の世の中 安田善次郎)
筆者のような凡人では、思考停止的に「貯蓄はするもの」と思っていましたが、安田善次郎のこのような考え方は、更に貯蓄を実行するモチベーションを上げてくれます。
やはり、偉人と言われている人は、考え方が非常に崇高だと思います。
更に普遍的なので、時代を超えた現代においても、十分に通用する考え方だと思いました。
最後に、筆者が読んだ書籍を下記のとおり紹介しておきます。
これは、kindle unlimitedから閲覧できます。
kindle unlimitedについては、下記の過去記事をご覧ください。
スポンサーリンク