怠け者サラリーマン投資日記

30代サラリーマンである筆者が、資産運用(株、債券、不動産など)や不労所得について語るブログです。

【北朝鮮ミサイル発射】ドル円は108円台まで下落⇒今後の展開は?

日本時間の29日早朝、北朝鮮が再びミサイルを発射しました。

しかも、今回は事前の予告なしで、更に日本の上空を通過した模様です。

「ミサイル」の画像検索結果

 以前、北朝鮮ミサイル発射が為替相場に与える影響について記事にしました。

北朝鮮ミサイル発射は円高?円安?  

現時点の筆者のスタンスは、基本的に変わっていません。

日本に着弾しないうちは、有事の円買いによる円高が優勢となりますが、日本のどこかに着弾した場合は、日本はもやは「安全」ではなくなるので円売りに転換する、というシナリオです。

今回のミサイル通過により緊張がさらに高まったのを受けて、このシナリオをについて再考していきたいと思います。

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現在のドル円相場は108円台半ば。一旦落ち着いたか。

この記事を書いている時点でのドル円は108円台半ばで推移しています。

ミサイル発射される直前までは、ドル円は109円台前半で取引されていましたが、ミサイル発射の一報が入ると、瞬間的に108円台前半まで急落しました。

その後は、やや反発するも、上値が重い状態が続いています。

因みに、為替相場は24時間営業なので、今回の北朝鮮ミサイル発射に対する相場への影響は、世界一周してみないと分からないと言われています。

記事を書いている時点では、主にヨーロッパが開いていますが、今のところ特段の反応は見られていません。

従って、次の焦点は、米国が開いたときに、アメリカ人がどのような反応を示すかに焦点が移るといったところでしょうか。東京時間では108円台前半まで円高が進んだが、米国時間に105円台まで突っ込む可能性も残っています。

ヨーロッパ人視点では北朝鮮問題なんかは、所詮は東洋のローカルニュース的な扱いかもしれませんが、アメリカ人目線では、北朝鮮のミサイルが米国本土まで届く可能性があるので、さすがに他人事ではいられないはずですから。

ひとまず、現時点の状況は、このような感じです。

次に、マーケットの専門家の意見も見ていきたいと思います。

豊島 逸夫 氏:日本着弾でドル円100円割れ (日本はあくまで対外債権国)

豊島氏は、金を中心に活躍する独立系アナリストです。 

同氏は、ヘッジファンド中心に世界中の投資家とのコネクションを持っている事から、同氏のコメントにはリアルな投資家の意見が含まれていて、個人的には非常に参考にしています。同氏のツイートを引用しておきます。

このツイートによると、海外投資家は一様に「有事の円買い」を支持しているようです。やはり、日本が対外債権国(外国に対して債権を持っている事)である事は、その国の通貨高に寄与する最大の要因であり、その他の要因に劣るものは無い、という解釈でしょうか。

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藤巻 健史 氏:108円台前半からの反発は理性的な分析によるもの(円=安全通貨は神話)

 次に藤巻氏です。藤巻氏は元外資系金融機関勤務で、現在は国会議員になっています。同氏は、一貫して、日本の財政問題に対して警笛を鳴らしている人物です。

従って、日本円=安全通貨の見方に対して疑問を投げかけています。以下が同氏ツイートです。

筆者のスタンス

 最後に、筆者のスタンスについて述べたいと思います。

記事の最初に述べた通り、基本的なスタンスに変更はありません。つまり、ミサイル着弾で円売り。

しかし、豊島氏のツイートが示す通り、仮にミサイルが日本に着弾した場合、海外投資家はこぞって「有事の円買いトレード」を仕掛けてくる可能性が高そうだという事が新たな発見でした。

豊島氏と藤巻氏ともに、北朝鮮の緊張が高まる事で、安全通貨としての日本円に対して懐疑的な見方をしていますが、筆者も同じ立場です。

上記を勘案すると、ミサイル着弾した場合、海外投資家による円買いにより、ドル円の初期反応は円高になる可能性が高そうです。しかも、その円高も100円割れする程度の急激さを伴う可能性も否定できなさそうです。

しかし、円高が一巡した後は、円安の流れがくるのではないか、というのが筆者のスタンスです。

そして、ある程度の円高が進行した後は、本当の防衛資産(主に金。最近はビットコインも含まれる)を購入しておくのが、北朝鮮問題に対する備え方の一つだと思います。

ミサイル着弾して、本当に有事が発生した場合、まずは自分と家族の命を守ること。次に資産です。思考停止せずに、アンテナを張り巡らせておく事に越したことはないです。

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