投資で購入している銘柄を公開します(米国債券)
前回まで、日本株、米国株、ベトナム株、フィリピン株、米国REITについて書きました。
投資で購入している銘柄を公開します(日本株と米国株編) - 怠け者サラリーマン投資日記
投資で購入している銘柄を公開します(フィリピン株とベトナム株編) - 怠け者サラリーマン投資日記
投資で購入している銘柄を公開します(米国REIT) - 怠け者サラリーマン投資日記
今回は、米国債券について書いていきたいと思います。
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債券とは
そもそも、債券とは何かご存知でしょうか。株式は知っていても、債券となると良く分からない、といった読者の方も一定数いらっしゃるかと思います。筆者も最初はそうでした。
債券の特徴をざっくり言うと、保有した時点から将来のある時点(この時点を満期と呼びます)までにおいて、一定の利子が入金されますす。そして、満期に達すると、利子と投資元本が支払われる、といった商品になります。
債券と性格が似ている金融商品の例として、銀行の定期預金が分かりやすいでしょうか。
仮に、満期が1年の定期預金に預けた場合、半年後に初回の利子が入金され、その更に半年後には、2回目の利子と元本が戻ってくる事になるかと思いますが、債券もこれに似ています。
両者の違いとしては、定期預金があくまで預金であるのに対して、債券は証券であるという点です。
更に、債券は基本的にプロ投資家向けに発行されている事が多く、最小の投資単位も1億円単位と大きく、個人投資家が購入するというケースは少ないと思います。
最近では、ソフトバンクが個人向けに発行している社債のように、投資単位が小さいものもありますが、債券は基本的にはプロ向けの商品です。
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世界の債券市場で最大シェアは米国債
次に、世の中で実際に流通している債券は、具体的にどのような債券があるのでしょうか。
まず、日本国内の債券市場に目を向けると、最大のシェアは日本国債です。新聞やニュースなどで財政問題が頻繁に取り上げられていますが、政府の借金である日本国債が債券市場の最大のシェアを誇っています。
次に、海外に目を向けると、最大の債券市場は米国です。その中でも、米国政府が発行する米国債のシェアはトップで、アメリカ人のみならず、世界中の投資家が米国債を売買しています。この辺りは、さすがアメリカ、といった感じですね。
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債券は金利水準を表す
債券は、将来の利子や元本返済のタイミングが初めから確定しているために、購入価格さえ決まれば、利回りが確定する事になります。
そして、この利回りから、金利に変換する事ができるので、債券と金利が表裏一体の関係になっているわけです。
従って、世の中で取引されている債券の価格から、金利水準を算出する事ができます。
満期までの期間によって金利水準は異なりますが、筆者のような個人投資家がまずチェックしておくべき金利は、各国の長期金利です。
長期金利とは、満期が約10年の国債から算出された金利の事で、この長期金利の水準を見て、金利が下がったとか上がったとか語られる事が多いです
次に、日本と米国の長期金利を比較してみましょう。
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日本と米国の長期金利比較
8月21日時点で、両国の長期金利は、
- 日本:0.04%
- 米国:2.20%
一目瞭然ですが、米国の金利の方がかなり高い水準です。しかも、米国は利上げの最中にいるので、今後も上昇方向です。
翻って、日本は日銀が金融緩和を継続中で、出口が見えていない状況です。従って、今後も低位安定する可能性が高い、というのが市場の見方のようです。
筆者の個人的意見としては、米国政府は投資家に対して、投資手段を提供している一方で、(日銀も含めた)日本政府は投資手段を奪っているのと同じ事だと思っています。
筆者のポートフォリオに、日本国債ではなく、米国債を組み入れている理由もここにあります。
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筆者が投資している銘柄
前置きが長くなりましたが、投資している銘柄はVanguard Long-Term Bond ETF(BLV)です。
このETFは、長期米国債のパフォーマンスとの連動を目指しており、概要は下記の通りです。
価格:93.93 USD
分配利回り:3.8%
コスト:0.07%
BLV : Summary for Vanguard Long-Term Bond ETF - Yahoo Finance
米国債に投資するETFのため、コストはかなり低いです。
更に、このETFは長期の米国債に投資するため、分配利回りも3.8%と日本国債には無い魅力です。
米国REITと同様に、米国債のパフォーマンスとの連動を目指しているETFはBLV以外にも数多くありますが、投資という観点では、どの銘柄も大差無い、というのが筆者の意見です。
重要なのは、日本国債には無い利回りが、米国債には有るという点です。語弊を恐れずに言うと、投資先のターゲットを米国債に絞った後は、正直どの銘柄でも大差ないと思います。
読者の方で、定期預金や貯蓄性保険への投資に偏っているのであれば、ポートフォリオの一部に米国債を検討してみてはいかがでしょうか。
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