ETFは長期積立投資に欠かせない存在だと思う
筆者のポートフォリオは株・債券・REITで構成されている事を書きましたが、具体的に購入している商品はETFであることをお伝えしました。
筆者が購入しているETFについては、過去記事をご覧ください。
投資で購入している銘柄を公開します(フィリピン株とベトナム株編)
今回は、ETFについて書いていきたいと思います。
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ETFとは?
ETFとはExchange Traded Fundの略称で、日本語では上場投資信託と呼ばれることもあります。ETFとは、文字通り、投資信託を上場させた商品になります。
通常、投資信託を購入するときは、銀行や証券会社などの金融機関に対して注文を入れて、その数日後に約定する流れになります。
そして、基準価額と呼ばれる投資信託の単価が毎日計算され、投資信託の購入時や解約時の基準となります。
従って、投資信託の売買においては上場株式と異なり、今すぐ買ったり売ったりする事はできず、注文を入れた後に算出される基準価額に基づいて約定単価が決まることになるため、デイトレードのように機動的な売買には向いていません。
そこで、この弱点を補完する仕組みがETFになります。
ETFは投資信託を上場させているため、上場株式と同じように、リアルタイムでの取引が可能となります。
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ETFのメリット
投資信託と比較した場合、ETFのメリットとして一般的には次のような点です。
- 取引所が開いていれば、いつでも売買が可能
- 指値注文ができる
- 購入手数料が低い
- 信託報酬が低い
- 信用取引が可能
取引所が開いていれば、いつでも売買が可能
ETFは上場しているので、取引所が開いている時間帯(東証であれば9時から15時までの間)であれば、リアルタイムで売買ができます。
一方、投資信託は売買の注文を入れても、約定は後日になるケースが殆どなので、機動性に欠ける部分があります。
指値注文ができる
ETFは上場しているので、上場株式と同じように指値や成行注文を入れる事ができますが、投資信託は注文を出した時点では、約定する基準価額は分かりません。
つまり、投資信託は成行注文しかできないのと同じことなので、実際の約定単価は思っていた価格よりずっと高くなる可能性も有り得るという事です。
従って、ETFは指値注文もできるので、安心感があります。
購入手数料が低い
投資信託に関連する商慣習の一つに、購入する際に販売手数料を販売会社に支払うというものがあります。
そして、販売手数料は、購入額に対して数パーセント程度が多く、投資家目線ではそれなりの負担になります。
なぜならば、購入した瞬間から、数パーセントの元本が減っているのと同じだからです。
一方で、ETFは上場株式と同じ手数料体系になっている証券会社が多いです。
とりわけ、ネット証券ではタダ同然だと思います。少なくとも、筆者が利用しているマネックス証券では、国内上場のETFの売買手数料は100円(10万円以下の場合)です。
信託報酬が低い
信託報酬とは、投資信託やETFの保有期間に発生するコストです。投資家に代わって、投資信託やETFの委託会社(〇〇アセマネ、のような会社)がインデックス投資に関する様々な手間暇をかけてくれているので、その手間暇に対する報酬のようなものです。
一般的に、ETFのほうが投資信託より、信託報酬は低いです。
これは、世界的にETFがトレンドとなっていおり、大量のマネーがETFを購入しているために、手数料を低く抑えることができる、というのが一つの要因のようです。
信用取引が可能
筆者は信用取引はしないので、あまりメリットを感じませんが、一般的にはETFのメリットの一つのようですので、列挙だけしておきました。
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ETFが長期積立投資に不可欠だと思う理由
ここまでETFのメリットについて書いてきましたが、筆者のような怠け者が、長期積立投資を実践するに当たって、ETFは欠かす事ができないツールだと思っています。
というのも、筆者のような投資スタイルでは、下記の点を考慮する事が重要だからです。
- 怠け者は、インデックス投資によるリスク分散が大切
- 長期投資の場合、コストをできるだけ下げるのが大切
怠け者は、インデックス投資によるリスク分散が大切
インデックス投資の反対は、個別株投資です。これは、隠れた優良企業の株式に投資する手法です。
当然ながら、優良銘柄を見つけ出すための相応の分析や、目利き力が求められます。その結果として、幾つかの優良銘柄に集中投資する事になるので、リスク分散が効きにくく、失敗した時のダメージが大きい方法です。
従って、筆者のような怠惰な生活を送っている者としては、かなり実行不可能なやり方です。
一方で、インデックス投資は、投資するインデックス(指数)を決めて、そのインデックスに連動する商品を購入する方法です。そして、インデックス投資商品の代表格が、投信やETFになります。
この方法であれば、自分が投資したいインデックスさえ決めてしまえば、後は粛々と積み立てるだけです。
通常、インデックスは多数の個別株で構成されているために、特定の個別株のパフォーマンスが悪化したとしても、インデックス全体でのパフォーマンスに与える影響は軽微であると言えます。つまり、インデックス投資は、リスク分散に優れているわけです。
長期積立投資にインデックス投資を取り込んだ場合、一度購入した後は放置プレーなので、筆者のような投資家に対するフィット感は十分にあります。
ここまでであれば、ETFでなく投信でもインデックス投資が実践できるので、投信でも良さそうですが、次のコストの観点で、ETFの方が有利という事になります。
長期投資の場合、コストをできるだけ下げるのが大切
短期投資の場合は、売買による利益が最優先で、手数料は微々たるものなので考慮される事はあまりありませんが、長期投資となると理屈が違ってきます。
長期投資においては、コスト(主に信託報酬)の数パーセントがボディーブローの如く効いてきます。
コストが大きすぎると、投資対象としているインデックスのパフォーマンスがいくら良くても、コストで吸収されてしまう可能性だって十分に有り得ます。
しかも、信託報酬は保有している金額に対して課金されるので、長期にわたって積立をする場合、年月の経過とともに保有額も膨らんでいくので、尚更注意が必要です。
従って、長期積立投資においては、投信よりもETFの方が断然有利であるという結論に筆者は達しました。
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