【マネー教養】40代~50代は貯金で苦戦してるらしい ⇒ 若年層は反面教師にすべき
ダイヤモンドの記事によると、今の40代~50代は貯金できていないらしいです。
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ミドル世代のマネー事情
記事によると、ミドル世代が貯金できない理由として5つの要因を挙げています。
(前略)
「今の40~50代が貯蓄できない5つの要因」は次のようになる。
- 税金・社会保険料アップで手取り収入が減っている
- 超低金利が長く続き、利息でお金を増やせない
- 子どもの教育費がハイパーインフレ状態
- 住宅ローンを「たくさん」「長く」借りているから、老後に負担を先送り
- 今の50代は消費好きで貯蓄ができない
(後略)
上記5つの要因について、筆者の意見を書いてみます。
税金・社会保険料アップで手取り収入が減っている
これは、日本でサラリーマンをしている限り、受け入れるしかありません。
それが嫌なら、起業か海外就職してください、という話ですね。
ミドル世代に限らず、サラリーマンをしている全世代に影響しますし。
サラリーマンが取れる対策としては、ふるさと納税やiDeCoくらいでしょうか。
超低金利が長く続き、利息でお金を増やせない
これも受け入れるしかなさそうです。サラリーマンで金利に影響を与えられる人は、日銀総裁くらいですから。
でも、これは円預金で資産形成を図ろうとするからであって、預金以外の資産(株、外債、REIT、金など)まで対象を広げれば、解決するような話だと思います。
とは言え、ミドル世代(特に50代)はバブル崩壊を実体験しているので、価格が変動する資産に対するキャパが極端に小さく、そこが大きなハードルでしょうか。
そう考えると、日本のバブル崩壊は、実体経済に甚大なダメージ与えるだけに留まらず、当時の若年層(=今のミドル世代)の資産形成に対する価値観まで大きく歪めてしまっているので、かなりの大罪だと思います。
バブル崩壊の要因は、当時の日銀が金融引き締めに遅れたから、というのが大方の見解です。日銀は大いに反省すべきだと思います。しかし、日銀が大規模緩和をしている現状を見る限り、当時の反省が本当に生かされているのか甚だ疑問です。
20代~30代の若年層(ミレニアル世代)のメリットは、株などのリスク資産に対するキャパがある事だと個人的に思います。さらに、リタイアまでの時間もたくさんあるので、資産形成における時間メリットを大いに活用できます。
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子どもの教育費がハイパーインフレ状態
これ、どうなんでしょうか。
記事によると、昭和52年と現在の大学初年度の学費を比較しており、学費の伸びが給料の伸びを上回っている事を証左として、学費がハイパーインフレ化していると言っています。
確かに学費は上がってるかもしれませんが、学費以外の品目では価格が横這いや下がっているものもあると思うので、物価の全体観を見てみないと分からないと思いました。
ただ、筆者の意見としては、日本の大学はかなり良心的な値段設定だと思います。
欧米の大学の学費と日本のそれを比較すると、欧米の方が一桁大きい事がよくあるからです。
特に米国のトップスクールでは、卒業するのに合計1千万円以上かかる大学も普通にあります。金持ちで頭脳明晰でないと入学できないと言われる所以です。
それに比べて、日本の大学は、国立で初年度こそ約80万円ですが、その後は授業料が年間約50万円なので、4年間ストレートで合計200万円強で学位取得できます。
従って、日本の大学の学費はハイパーインフレに当たらず、むしろ高コスパだというのが筆者の意見です。
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住宅ローンを「たくさん」「長く」借りているから、老後に負担を先送り
これは、単純に、ローンした時点でのプランニングが甘いだけでは、と個人的に思いました。
一般論として、これからは人口減なので、社会全体で見れば、家余りの時代です。
ミドル世代の価値観の一つとして、「家は借金してでも買うもの」というのがあるようです。
推測ですが、これもバブル時代の負の遺産みたいなものかもしれません。当時の不動産価格の急騰ぶりによる不動産信仰を、現代まで引きずっているのかなと。
筆者の意見として、家屋に求めることは、雨風防げる事と、メンタル的にリラックスできる事なので、それさえ満たされれば賃貸か購入にこだわらないです。
ただ、購入する場合、そもそも高値掴みは嫌ですし、自分の総資産を超える借金をしてまで購入するという考えには懐疑的です。
個人的には、マイホーム自体は消費に属すると思います。投資や事業のための借金であれば検討の余地はあると思いますが、消費のための借金は無しです。
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今の50代は消費好きで貯蓄ができない
これも世代的なものでしょうか。
資産形成の基本は、支出を最低限に抑えて、余剰資金を投資に回す事です。
特に日本においては、海外と比べて、モノやサービスの最低レベルの品質が異常に高いと思います。
吉野家牛丼やGUなどは最低レベルの代表例でしょうが、そのクオリティは普通に満足できるレベルです。少なくとも筆者は。
このように考えると、日本で生活することは、生活コストを最低限に抑えやすい環境なので、資産形成に有利だと言えます。
それなのに、記事が言ってるようにミドル世代の消費が高じた結果として、貯金できないのでは、自業自得としか言いようがありません。
少々厳しい見方ですが、日本のような資産形成に有利な環境に生まれながら、裕福になれないのは完全に自己責任だと思います。他責にするのは、流石に都合よすぎかと。
以上、ダイヤモンド記事に関する筆者の考えを書いてみました。
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若年層はミドル世代を反面教師にする事が大切だと思う
ミドル世代は、定年まで長くて20年といったところでしょうか。人によっては、定年間近の方もいらっしゃるかと思います。
リタイア後に貧乏にならないように、収入がある今のうちから、お金の使い方について改めて考える必要があると思います。
ですが、筆者は30代でミドル世代でもないので、これ以上の言及は控えます。
一方で、筆者含む若年層は、ミドル世代を反面教師として、お金と良好な関係を築いて、豊かになる方法を模索すべきだと思います。
そして、筆者が考える、お金と良好な関係を築くための大原則は次の通りです。
- 消費を最低限に抑えて、余剰資金を投資に回す事
- その際、消費と投資を明確に区別する事
- マイホームはあくまで消費
- 投資のための借金であればまだしも、消費のために借金しない事
以上、若年層向けマネー教養でした。
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