怠け者サラリーマン投資日記

30代サラリーマンである筆者が、資産運用(株、債券、不動産など)や不労所得について語るブログです。

【17年振返り&18年見通し】DIA:2018年も法人税減税効果が継続か!?

明けましておめでとうございます。2018年も当ブログを宜しくお願い申し上げます。

サラリーマンである筆者は、本日が初出勤となり、休暇明けでかなり体が重かったです。

一方で、大発会の日経平均株価は700円超もの上昇となり、戌年に相応しい(?)幕開けとなりました。

さて、本日から何回かに分けて、筆者が保有しているETFについて、2017年振り返りと、2018年の見通しについて書いていきたいと思います。

早速ですが、初回はDIA(SPDR Dow Jones Industrial Average ETF)です。

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2017年は減税法案期待で、連日の史上最高値を更新

DIAは米国NYダウ指数に連動するETFです。

皆さんご存知の通り、2017年のNYダウは連日のように史上最高値を更新し続けました。DIAの推移を折れ線グラフにすると下図のようになります。

ドルベース(青色)と、円換算ベース(オレンジ色)の両方で算出しており、2017年の初日(1月5日)を100として指数化しています。

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両方のグラフともに、右肩上がりで推移していたことが一目瞭然です。

背景としては、米国経済がかなり強いという見方と相まって、法人税減税法案に対する期待感により、NYダウは約25%の上昇を演じてみせました。

減税法案は、2017年のクリスマス直前に両院で可決され、今年2018年から施行される見通しです。

一部報道によると、かなり急ピッチで法案が作成されたために、細部のところで十分な議論がなされておらず、実務的にグレイゾーンが存在しているようです。更に、この減税法案によって、具体的にどの企業が恩恵を受けるかは未知数で市場は模索状態のようです。

森に例えると、森全体では好影響だが、一本一本の木を見ていくと、減税の恩恵に格差があるといった感じでしょうか。

とは言え、レーガン大統領以来の大型減税政策が可決されたわけですから、NYダウを初めとした米国株式市場は大いに盛り上がった一年となりました。

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2018年は小休止か!一方で、レパトリ減税により緩やかにドル高基調か!?

2018年の見通しはと言うと、NYダウは調整局面を迎える可能性が高いと見ています。

米国の減税政策が企業収益に及ぼす影響が殆ど織り込み済みだからというのが一つ目の理由で、もう一つの理由は、ここまで一本調子で上昇してきただけに、さすがに調整局面があるだろうとの判断です。

若干振り返りですが、今回の米税制改革の二本柱としては、

  • 法人税率の引き下げ(現行35%⇒21%への引き下げ)
  • レパトリ税率の引き下げ(現金を15.5%に引き下げ)

ですが、一つ目の法人税率の引き下げに関しては、PLの純利益が直接的に増えるわけですから、株価にダイレクトに繋がる政策ですが、現時点でほとんど株価に織り込み済みとの見方が優勢のようです。

一方で、二つ目のレパトリ減税に関しては、為替(米ドルクロス)に対して影響を及ぼす政策と言えます。

そもそも、レパトリ税とは、米国企業が米国外で獲得した利益を本国に持ち帰る際に課せられる税金を指しますが、このような税制により、米国企業が本国に利益を持ち帰らず、外国に滞留させてしまう現象が発生してしまっています。

そして、海外に滞留している資金の還流を促すべく、今般の税制改革の柱の一つにレパトリ税率の引き下げも組み込まれたわけです。

従って、レパトリ税率が下がって、米国のグローバル企業がこぞって本国に資金を還流する動きが強まった場合は、外貨を売ってドルを買う動きが強まるわけですから、ドル高要因となります。

ここまでが前置きですが、実際のところ、最終的な着地は、トランプ大統領が当初期待していた税率(10%)には届かず、最終的には15.5%で決着し、一部企業からは失望の声も出ている模様です。

従って、短期且つ集中的に米国に資金が還流する事も考えにくいため、短期的に目立った外貨売り米ドル買いの動きは見られない、というのが筆者の見方です。

とは言え、レパトリ税率が下がった事も事実なので、徐々にではあるものの資金還流の動きが出てくるのかなと、筆者は見ています(つまり、緩やかなドル高基調)

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結論:2018年のDIAは、為替の影響で円換算ベースでは緩やかに上昇か

以上より、2018年のDIAはドルベースでは大きな動きはなく、一進一退を繰り返すイメージ感を持っています。

一方で、ドル円は緩やかな上昇基調を辿っていく事になれば、円換算ベースのでDIAは上昇方向になるのではと考えます。

筆者自身の投資スタイルは長期積立投資なので、基本スタンスは長期にわたってロング継続なので、1年単位での相場観は参考程度にしか考えていませんが、今後DIAへの投資をお考えの方は、参考にしてみてください。

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